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外国語学部 スペイン語はおすすめ?-学科選びのコツ

外国語学部を志望しているという場合に悩むのが専攻言語を何語にするのかというところ。

この記事では、外国語学部のスペイン語圏専攻についてご紹介します。

 

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外国語学部 スペイン語はおすすめ?-学科選びのコツ

外国語学部を志望する場合には、専攻地域をどこにするのかを決めて志望校や志望大学を決定します。

外国語は大学によって準備されている言語は異なるため、学びたい地域を絞りながら大学を選んでいくのですが、どの地域を専攻するのかを決めるのはなかなか難しいです。

外国語の選び方として一般的なのは、「志望大学にある学科」、「自分の興味がある地域」、「将来役に立つ可能性が高い外国語」、「自分に合ったレベルの学科」です。

この記事では外国語学部を志望する場合の学科選びで、スペイン語に興味があるという方に役立つスペイン語のおすすめポイントや難しい点などを、外国語学部卒の視点でご紹介します。

 

外国語学部で学ぶこと

外国語学部は実は外国語を使う場所。

イメージでは毎日語学の授業があって、プレゼンやディベートをして…という大学生活。ですが、実際はこれらの学びは全体の中の3割ほどを占めるだけで、残り7割は「地域研究」もしくは「言語学」を研究します。

この「地域研究」と「言語学」の内容は、例えばフランス革命を掘り下げたり、コモンウェルスの働きを研究したり、各国の先住民について学んだり、英語の冠詞の成り立ちを研究したりと、専攻地域について、さまざまな視点で研究、考察していきます。

スペイン語圏を専攻する場合、地域研究や言語学の範囲がスペイン語圏となり、スペインやラテンアメリカを研究します。

例えば中南米の新自由主義、スペインの社会言語学、スペイン文学、アルゼンチンの音楽…などなど、スペイン語圏に関すること全てが研究対象です。

 

※外国語学部の研究詳細はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

スペイン語の特徴とおすすめポイント

スペイン語は専攻言語としておすすめしたい言語です。

理由は、まず、発音が日本語と似ており日本人にとって発音しやすい言語なので、初心者でも会話しやすい言語だということ。

英語のように発音が難しくて発話しにくいということがありません。

また、世界第3位の母語話者を誇る言語で、世界中で使える機会があります。大学の研究でもヨーロッパ・アフリカからアメリカ大陸まで広い範囲で研究できるのもスペイン語圏専攻ならでは。

最近ではビジネスでのスペイン語需要も高まっているというのもおすすめな理由です。メキシコなどのラテンアメリカに日系企業がたくさん進出しているので、将来的に駐在の機会があったりと、スペイン語圏を専攻することで人生の広がりを実感できるのも魅力です。

 

発音が日本語と似ている

スペインは母音が日本語と同じ5つで、順場は違いますが「aeiou アエイオウ」と発音します。

英語のように綴りによって発音が変わったり、一つの文字がいくつも発音を持っているということがないので、発音しやすい言葉だと言えます。

また、子音との組み合わせでも、ほぼローマ字読みで読めるので、文字の読み書きも易しい言語です。

そのため、初心者でも学びやすく、間口が広いため、言語を身に付けていく感覚を体感できるのがスペイン語を学ぶ魅力かなと思います。

最初の一歩目で躓くことがないので、初級から中級、上級へと進みやすいのもポイント。

新しく言語を始める場合にも成長を実感できることでモチベーションを保ちながら勉強を続けていくことが可能です。

 

多くの国で使用される

スペイン語は、英語に次いで世界で2番目に通じる国が多い言語で、メキシコを含む中南米全域(ブラジル、ギアナ三国、ベリーズを除く)、アフリカ西部の赤道ギニア、本国スペインで使用されています。

世界で3番目に母語話者が多い言語です(中国語、英語、スペイン語の順)。

ヨーロッパ・アフリカとアメリカ大陸どちらでも広く使用できるのも魅力の一つ。

ヨーロッパでも第二外国語として人気のある言語ということで、ヨーロッパを歩いていて、スペイン語で話しかけると、ラテン系の人でなくてもスペイン語で会話できたりするのも面白い部分。

アメリカの南部でもスペイン語が頻繁に使われており、南部の旅行であれば英語ではなくスペイン語だけで旅行を楽しむことが可能です。

大学で専攻する場合にはヨーロッパの地域研究さもちろんのこと、ラテンアメリカの地域研究も可能なので、学問の幅が広いという面でも面白い言語です。

 

ビジネスで使えて実用性が高い

近年、ラテンアメリカの経済的な重要性も高まってきています。

例えば、メキシコにはここ10年くらいで多くの日系企業が進出しており、駐在員として赴任する機会も増えています。

英語、中国語などとならんで実用性の高い言語であり、大学の間に学んでおくと将来南北アメリカ大陸で外国語を使って仕事できる可能性が高まります。

私もスペイン語を学び、会社に入社後は南米担当として営業の仕事を担当しチリやエクアドル、ペルー、ボリビア、ウルグアイなどを仕事で回ったりしていました。また20代でメキシコ駐在を経験し、英語やスペイン語を日々使用しながら仕事をしていました。

実用性の観点でもスペイン語はお薦めです。

 

スペイン語の難しいポイント

メリットも多いスペイン語ですが、一方で難しいと感じる部分もあります。

特に動詞の活用が多かったり、文法が複雑だったりするので、文法などで躓いてしまわないように、初年度の授業はしっかりとでて、スペイン語の構造を理解することが大切です。

 

動詞の活用が大変

スペイン語で一番大変な部分ともいえるのが動詞の活用。

動詞の活用というのは、主語や時制で動詞の形が変化することを差します。

英語の場合は三単現のsや過去形でedがつく変化が動詞の活用です。

スペイン語は主語を省く言語で、その代わりに動詞の活用で主語と時制を判断します。

動詞の活用は、直説法、接続法、命令形と別れており、直説法に現在、点過去、線過去、未来、過去未来などの形が、接続法に現在、過去などの形があり、それぞれ人称(私、君、彼・彼女、私たち、君たち、彼ら・彼女ら、という6つの主語ごとに動詞を変化させていきます。

この動詞の活用を覚えるというのがスペイン語の最初にして最大の難関です。

 

文法が複雑

言語の文法はそれぞれに難しいところがあるのですが、スペイン語の場合は直説法と接続法を理解するところが特に難しい文法で、接続法の概念は日本人にとっては「よくわからない」と感じる部分です。

この直説法と接続法をマスターしようと思うと結構な時間がかかるのですが、最初の内は直説法だけをしっかり覚えて使えるようにするといいかなと思います。

 

※スペイン語おすすめ入門書はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

スペイン語を専攻できる大学

スペイン語はとてもおすすめな言語なのですが、外国語学部でもスペイン語圏の専攻科を設置していないところもあります。

まずは志望大学にスペイン語圏の専攻があるのかどうかを確認することが大切です。

以下はスペイン語圏の専攻科が設置されている大学の例です。

国公立大学

東京外国語大学、大阪大学、神戸市立外国語大学、愛知県立大学

私立大学

上智大学、南山大学

 

オンラインスペイン語の活用でトリリンガルに

一昔前は、外国語を日本で身につけるのは大変でしたが、現在では十分に仕事で使えるレベルまで引き上げることができるようになりました。

というのも、最近ではオンライン英会話教室がリーズナブルな価格で質の高いオンライン英会話のレッスンを用意しており、オンライン英会話教室を利用することで、自宅にいながら生の外国語に気軽に触れることができるようになったのです。

中でもスペイン語を勉強したいと思ったときにはベルリッツというオンライン教室がおすすめ。無料体験レッスンが可能ですので、是非一度無料体験レッスンを試してみてください。

 

※無料レッスンの申し込みはこちら

圧倒的成果のオンラインスペイン語 | ベルリッツ

 

※ベルリッツスペイン語レッスンの紹介はこちら

classroom.hatenablog.com

 

スペイン語のおすすめ参考書

ここまで外国語学部のスペイン語圏専攻についてご紹介しました。

スペイン語を勉強したい場合におすすめなのが、スペイン語会話と簡単な文法解説のついた参考書、文法書、単語帳の3つの参考書をそろえること。

スペイン語の勉強では、「文法を覚え、単語を覚え、音を聞き、発話する」という4つのステップを繰り返すことが大切です。

文法や会話のリスニング練習でおすすめな教材は、『ニューエクスプレス』シリーズ。そして単語の学習は『スペ単』、文法書は『これならわかるスペイン語文法 入門から上級まで』です。

また、スペイン語をある程度勉強したら、今度は国際的にも通用するスペイン語の検定である「DELE」という国際資格の取得を目指し、学んだことを定着させ、会話をオンラインスペイン語教室で並行して勉強していく方法がおすすめです。

 

※ニューエクスプレス プラス スペイン語

 

※スペイン語 おすすめ参考書はこちら

hispalate.hatenablog.com

 

終わりに

この記事では、大学の外国語学部の専攻科について、スペイン語がおすすめかどうかをご紹介しました。

スペイン語は発音が易しく日本人にはチャレンジしやすい言語で、世界中に話者がいるため実用性も高いという点でおすすめな言語です。

動詞の活用が多かったりと覚えることも多いですが、最初のうちにしっかりと覚えるようにすればしっかりと身に着けていくことができる言語です。

スペイン語圏専攻を検討しているという場合は是非大学のオープンキャンパスなどに参加してスペイン語圏専攻に向けて情報を収集なさってみてください。

 

※大学生におすすめなオンライン教室の情報サイトはこちら

くらする-やってみたいが見つかるオンライン教室の情報サイト

 

※トリリンガルになる勉強法はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※スペイン語のおすすめ勉強法はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※ロマンス諸語についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 

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