スペイン語には名詞、形容詞、冠詞が複数/単数によって変化します。
この記事ではスペイン語の数について解説します。
スペイン語の数-名詞と形容詞と冠詞の複数形と単数形
スペイン語の名詞は性によって変化するの同じように、数(単数/複数)によっても変化します。スペイン語の複数、単数形は、不規則形がほとんどないのが特徴。
文章を作るときには名詞、形容詞、冠詞の数を一致させる必要があります。
そのため、スペイン語の単語を覚える際には常に定冠詞のel、laをつけて覚えるのと同時に、複数形のlos、lasも合わせて覚えておきましょう。
そうすることで、形容詞や冠詞の誤用を防ぐことができます。
スペイン語の数
スペイン語の数は単語の語尾を見ると基本的にわかるようになっています。
スペイン語の複数形の作り方は、基本的には単語の語尾を-sとします。
単語の複数形の作り方として、大まかに「母音で終わる単語」と「子音で終わる単語」の2つのパターンがあり、それぞれの中でさらに規則が細分化されています。
母音で終わる単語
・単数形が母音(a, e, i, o, u) で終わる場合は複数形にするときにはそのまま -s をつける場合がほとんどです。
casa=家:casas、ojo=目:ojos
・単数形がアクセントのある母音で終わる場合は、のまま -s をつけるものと間に -e- を挟むものがあります。
そのままsをつける例
café =コーヒー :cafés、té=お茶 :tés
-esとなる例
maní ピーナッツ → maníes
子音で終わる単語
・単数形が子音で終わる場合は-e- を挟んでから -s をつけます。
país=国 :países、rey=王 :reyes
・単数形が「アクセントのない母音+ -s」で終わっている場合は、sなどを語尾につけずにそのままで複数形になります。
espantapájaros=かかし、martes=火曜日
・単数形が -z で終わる場合は、複数形では z を c に変えます。
vez=回(1回、2回…などの「回」):veces
・単数形になかったアクセント記号が複数形で現れたり、単数形でついているアクセント記号が複数形で消えたりするものがあります。
examen=試験:exámenes、canción=歌:canciones
性が異なる単語の複数形
スペイン語では基本的に性数一致するため、複数形にする場合にも性は変化しないのですが、社会的な性が異なる複数の人やものをまとめて指し示すときは、男性複数形を使います。
Juana y Mauricio son mexicanos. フアナとマウリシオはメキシコ人です。
(女性単数+男性単数→男性複数)
一方で、女性だけ場合は複数形も女性形になります。
Veronica y Karina son Mexicanas. ベロニカとカリーナはメキシコ人です。
形容詞の単数形と複数形
スペイン語の単語には単数形と複数形があるのですが、実は形容詞も名詞の数によって単数形か複数形化を変える必要があります。
スペイン語は基本的に名詞の後ろに形容詞をつけるので、最初に使った単語に合わせて後ろにつける形容詞の数を変えていく形です。
形容詞の数の例
bueno/buena→buenos/buenas、rapido/rapida→rapidos/rapidas 等
personas buenas=いい人たち、coches rapidos=速い複数の車
冠詞の単数・複数
スペイン語には冠詞にも数があります。
冠詞は英語で言うaやtheにあたる言葉です。
単数冠詞:un/una、el/la
複数冠詞:unos/unas、los/las
冠詞の数の例
① 不定冠詞: unos/unas=英語のaと同じ意味。不特定のもの
②定冠詞:los/las=英語のtheと同じ意味。特定のもの
unos coches rapidos=何台かの速い車
los coches rapidos=それらの速い車
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終わりに
この記事では、スペイン語の数についてご紹介しました。
スペイン語では単語(名詞)に単数形と複数形があり、それぞれの形に合わせて形容詞や冠詞の数も変化させます。
冠詞にも数があるので、単語を覚えるときは「定冠詞+名詞」という組み合わせで覚えて、ついでに複数形も練習しておくと後々スムーズに冠詞を使えるようになるのでお勧めです。
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