Fスペイン語の国際資格であるDELE。DELEには様々なレベルがありますが、スペイン語を学び始めた段階で目指したいのがA1というレベルです。
この記事では、DELE A1対策でおすすめな勉強法や教材をご紹介します。
DELE A1 対策-おすすめ勉強法や参考書
DELEは、スペイン語を外国語として学習する学習者のための資格試験で、A1からC2までの6段階のレベルの国際資格です。
DELE の試験はリーディング・ライティングとリスニング・スピーキングの2つのパートに分かれており、動詞の活用や文法は一通り覚えておくことが必要で、また、試験時間も長いので、長文読解や自然な速さのスペイン語を聞ける能力が必要とされます。
A1では、文法や語彙の基礎を勉強しておくことが大切で、参考書もレベルにあったものを選ぶことが重要です。
この記事では、A1からB1、C1くらいまでずっと使い続けることができるスペイン語教材とおすすめDELE対策教材をご紹介します。
尚、今回は文法・リーディングなどでそれぞれテキストをご紹介しますが、DELEを受けるときには問題集での勉強も必須ですので、下記の問題集などで受ける級のものを1冊準備しておくと良いでしょう。
※DELEの問題集はこちら
DELE A1 勉強法
ここからはDELE A1 合格に向けた勉強方法をご紹介します。
勉強方法は下記の5つです。
・直説法の活用を覚える
・文法を覚える
・語彙を増やす
・リスニングを練習
・会話の練習する
直説法の活用を覚える
A1レベルでは、日常会話ができる程度のスペイン語能力が必要となり、まずはその中でも一番重要な動詞の活用を覚えます。
動詞の活用は、直説法、接続法、命令形と別れており、直説法に現在、点過去、線過去、未来、過去未来などの形が、接続法に現在、過去などの形があります。
DELE A1で必要なレベルは直説法現在不規則、直説法点過去、直説法線過去、直説法現在完了、過去分詞、現在分詞、再帰動詞、gustar型動詞です。ですので、直説法の活用をしっかりと覚えましょう。
ar動詞、er動詞、ir動詞の3つの基本的な規則動詞はもちろんのこと、不規則動詞も頻出です。覚える量は中々多いです。
また、DELEはスペインのスペイン語が基本となる試験ですので、点過去と現在完了の使い分けやVosotrosもしっかりと勉強しておく必要があります。
覚え方は、まず規則動詞の活用をしっかりと覚え、続いてよく使用される基本的な不規則動詞の活用を覚えます。
動詞の活用の覚え方
動詞の活用は1つの動詞をリズムで覚えます。
例えばar動詞はHablar(話す)で活用を覚えます。
「Hablo、Hablas、Habla、Hablamos、Hablais、Hablan」のセットで時間があるときには常に活用を口に出してリズムを身につけます。
同様に、er動詞は「Comer(食べる)」、ir動詞は「Vivir」で活用を覚えます。
この3つをしっかり覚えれば、あとはこの活用を別の動詞に当てはめるだけで活用ができるようになります。まずはこの3つを覚えて、新しい動詞が出てくるたびに活用を何度も練習してみてください。
不規則動詞は、よく使う動詞を集中して覚えます。「Ser」、「Estar」、「Ir」、「Saber」、「Hacer」、「Venir」、「Conducir」、「Conocer」はしっかりと覚えておきましょう。
活用を覚えたら、考えることなく人称に拠って活用を変化させる練習をします。練習方法は、目で見た人について、「○○した」「○○するだろう」と活用を変化させる練習をしまう。
例えば、お父さんが料理をしていたとしたら、「Mi padre esta cocinando」といってみたり、ご飯を食べる時は「Mi padre cocino la cena」などと、瞬時に活用できるように生活の中で何度も練習するのがお勧めです(例文のアクセント記号は省いています)。
文法を覚える
スペイン語は活用を覚えれば、会話をすることができる言語です。ですので、まずは活用をしっかりと覚えることが大切。
そして活用が身についてきたら、文法を勉強します。
形容詞と名詞の性数一致、疑問文の作り方、アクセント記号のつけ方、発音規則、冠詞、主語の省略、Ser動詞とEstar動詞の違いをしっかりと覚えましょう。
スペイン語の文法を勉強する参考書としては『ニューエクスプレスプラス スペイン語』がおすすめ。
非常に分かりやすく文法がまとめられており、各単元ごとに会話の本文があるので、文章の中で文法を理解できます。入門書としてはとてもおすすめ。
言語を始めるなら、どの言語においてもニューエクスプレスシリーズは大人気ですので、是非『ニューエクスプレスプラス スペイン語』を使って勉強してみてください。
『ニューエクスプレス』のシリーズと一緒に使うのにおすすめの参考書は『スペイン語文法 ハンドブック』という本。大学の参考書としても使われる良書で、スペイン語の文法の意味を考えながら深く学ぶことができます。
ニューエクスプレスでスペイン語を覚え、こちらのハンドブックでスペイン語を理解し納得する、という方法で文法力をつけていきましょう。
語彙を増やす
動詞の活用と文法を勉強すると同時に語彙を増やしていきます。
文法書に掲載されている新出単語を覚えていくのが一番重要な単語の勉強方法です。
先ほどご紹介した『ニューエクスプレスプラス スペイン語』で出てくる単語をしっかりと覚えます。
ニューエクスプレスの単語を覚えたら、『スぺ単』という単語帳で単語量を増やすのがおすすめ。
私も学生時代に使っていたのですが、このスぺ単をしっかりと勉強すれば、スペイン語での日常会話や少し難しい会話も問題なくできるようになるくらい、必要な単語が網羅されています。
単語量を増やしたいという場合にはぜひスぺ単を試してみてください。
リスニングの練習
DELEのリスニング対策としては、スペイン語に慣れることが大切。
まずは文法書としてご紹介した、『ニューエクスプレスプラス スペイン語』のCDを聞きながら、毎日音読するのがおすすめです。
音読をすると、口を動かすため、頭に音が残りやすいですし、CDを聞くことでスペイン語の音やリズムに慣れることができるようになります。
慣れてきたら聞いた音を文字に起こす「ディクテーション」や聞いたことを何も見ずに発音する「シャドーイング」をして、スペイン語に慣れる練習をするのがおすすめの勉強方法です。
DELE A1のリスニングの練習はこの方法が一番おすすめです。
ディクテーション
慣れてきたら聞いた音を文字に起こす「ディクテーション」を行います。
ディクテーションは耳から入った言葉を書き取る練習方法です。聞いたことをメモする感じでしょうか。
聴いた音を一言一句書き取らなければならないので、リスニング力向上に効果的な勉強法です。
やり方は簡単。音源を準備して、聞いたことを文字に起こす、という方法。
音源は自分のレベルに合ったテキストについているCDを使うのがお勧めです。まずは『ニューエクスプレス プラス スペイン語』で練習し、その後、DELEの問題で練習するのがおすすめ。
少し難しいので、参考書のスペイン語レベルは少し下げて練習すると、ストレス無く練習できます。
ちなみに、仕事ではこの技を一番使います。というのも、外国語で商談をする時には、相手が言ったことをメモしなければならず、聞きながらメモを取るという方法は仕事の基礎となるからです。
外国語の会議の議事録を外国語でとらなくてはならないシチュエーションも多いので、将来スペイン語を使って仕事をしてみたいという場合は是非ディクテーションに力を割いてみてください。
シャドーイング
Preparacion DELE: Libro + audio descargable - A1 (Edicion 2020)
- 作者:Hidalgo, Andrea Fabiana
- 発売日: 2020/03/18
- メディア: ペーパーバック
ディクテーションと同じように役立つ練習方法がシャドーイングという方法。
これは聞いた外国語を口に出すという練習法です。できるだけ時差が起こらないように、聞いたら直ぐに発音します。
ディクテーションよりも個人的には難しいと思っている練習方法。というのも、相手が話す速さで自分の口を動かすのは意外と難しいのです。
聞いている外国語が早くなればなるほど同じタイミングで発音するのが難しくなります。
この練習も少しレベルを落として練習するのがコツ。DELE A1 や A2のリスニング問題を使うのがお勧めです。
会話の練習をする
DELEは読む、書く、聞く、話すの4技能を測定するテストですので、会話の練習も大切。
レベルによって求められる技能が異なりますが、基本的にはスペイン語のネイティブの方と自然い話せるくらいまでスペイン語を練習しておくのがおすすめです。
音読
まずスピーキングの基礎となるのが音読です。
音読は毎日寝る前に欠かさず行うのがおすすめ。口を動かす練習になり、スペイン語のリズムを身につけるのにも最適な方法です。
CDなどを持っている場合は、音源を聞きながら音読を行うのが効果的です。
先に紹介した『ニューエクスプレス プラス スペイン語』の最後のほうの章を何度も読み込むというのがおすすめ。まずはスペイン語のリズムを体に染み込ませることを意識して音読を毎日行ってください。
作文
ライティングの練習とも被るのですが、リズムや口を動かす練習で外国語を発する練習を行うと同時に、作文でアウトプットの練習を行います。
いきなり自分でスペイン語で意見や提案をするのは中々難しいので、まずは紙に書いてみることで、インプットした単語や表現方法をアウトプットすることができます。
独り言
作文などと平行して、独り言を言うのも良い練習方法です。
暇があればひとりでスペイン語をつぶやきます。
新しく覚えた表現や単語などを使って見えたものを説明したり、考えたことを言葉にしたりして、スペイン語で考えて外国語で話すという練習を行います。
私も、出かけた時などに自分の周りで起こっていることを外国語で実況中継したり、家の中で一人でスピーチしたりと、独り言の練習をよく行っていました。
オンラインスペイン語会話
会話練習では、一人で練習した上で実際にスペイン語話者と会話練習することが欠かせません。ネイティブが話す言葉を理解し、即座に返答するという練習を繰り返し行います。
現在はオンライン語学教室などが多く存在していますので、スペイン語会話練習には最適。場数を踏むという意味では少なくとも1ヶ月くらいは練習するのがお勧めです。
オンライン英会話での会話練習中から、1つのテーマについて意見し、相手の意見を聞き、結論まで会話を導いていくことを意識して、会話を進める練習をするのが大切です。
現在はオンライン語学教室などが多く存在していますが、中でもスペイン語を勉強したいと思ったときにはベルリッツやワンズワードオンラインというオンライン教室がおすすめ。
フリー会話だけでなく、文法や読解などのコツ、リスニングの練習など、目的に合ったレッスンをして頂くことができます。
どちらも無料体験レッスンが可能ですので、是非一度無料体験レッスンを試してみてください。
※無料レッスンの申し込みはこちら
※おすすめスペイン語会話はこちら
終わりに
この記事では、スペイン語の4技能を測定するのに最適なDELE A1に挑戦するときのおすすめ参考書をご紹介しました。
DELEは、レベルごとに難しさが異なりますが、基本的には文法、単語、リスニング、スピーキング、リーディングをしっかりと学んでおくことで、DELEの試験も乗り越えることができます。
この記事でご紹介したテキストを使いながら、是非DELE A1の勉強を進めてみてください、
※3か国語話すための練習方法はこちら
※スペイン語と英語の比較記事はこちら