スペイン語の国際資格であるDELE。
この記事では、DELE対策でおすすめな教材をご紹介します。
DELE対策 おすすめ参考書と教材-文法, 語彙, リスニング, リーディング, 面接対策向けテキスト
DELEは、スペイン語を外国語として学習する学習者のための資格試験で、A1からC2までの6段階のレベルの国際資格です。
DELE の試験はリーディング・ライティングとリスニング・スピーキングの2つのパートに分かれており、動詞の活用や文法は一通り覚えておくことが必要で、また、試験時間も長いので、長文読解や自然な速さのスペイン語を聞ける能力が必要とされます。
A1の入門編からC2の超上級者で同じ教材を使うのは難しいのですが、この記事では、A1からB1、C1くらいまでずっと使い続けることができるスペイン語教材とおすすめDELE対策教材をご紹介します。
尚、今回は文法・リーディングなどでそれぞれテキストをご紹介しますが、DELEを受けるときには問題集での勉強も必須ですので、下記の問題集などで受ける級のものを1冊準備しておくと良いでしょう。
※DELEの問題集はこちら
文法・語彙
DELEでは、自分が思ったことを淀みなく言えるくらいのスペイン語能力を最終的に身に着けていくことが目標で、その中でも一番重要な動詞の活用を覚えることが大切。
動詞の活用は、時制としては直接法現在、現在完了、点過去、線過去、過去完了、未来、接続法現在、接続法過去、過去未来系まで全ての活用を覚える必要があります。
考えることなく動詞を活用でき、スペイン語を聞いて瞬時にどの活用が使用されているのかが分かるレベルに達していることが必要です。
また、DELEはスペインのスペイン語が基本となる試験ですので、点過去と現在完了の使い分け、Vosotrosの活用もしっかりと勉強しておく必要があります。
文法のおすすめ参考書
スペイン語は活用を覚えれば、会話をすることができる言語です。ですので、まずは活用をしっかりと覚えることが大切。
そして活用が身についてきたら、文法事項を詳しく勉強します。
文法を勉強するのにおすすめなのが『ニューエクスプレス プラス スペイン語』。わかりやすい説明と会話文が魅力のテキストで、外国語を始めるときにはこのシリーズの本を一冊購入するのが恒例ともいえるほどポピュラーな参考書です。
『ニューエクスプレス』のシリーズと一緒に使うのにおすすめの参考書は『スペイン語文法 ハンドブック』という本。大学の参考書としても使われる良書で、スペイン語の文法の意味を考えながら深く学ぶことができます。
ニューエクスプレスでスペイン語を覚え、こちらのハンドブックでスペイン語を理解し納得する、という方法で文法力をつけていきましょう。
語彙を増やす
動詞の活用と文法を勉強すると同時に語彙を増やしていきます。
文法書に掲載されている新出単語を覚えていくのが一番重要な単語の勉強方法です。
先ほどご紹介した『ニューエクスプレスプラス スペイン語』で出てくる単語をしっかりと覚えます。
ニューエクスプレスの単語を覚えたら、『スぺ単』という単語帳で単語量を増やすのがおすすめ。
私も学生時代に使っていたのですが、『スぺ単』をしっかりと勉強すれば、スペイン語での日常会話や少し難しい会話も問題なくできるようになるくらい、必要な単語が網羅されています。
私はC1の試験までは語彙は『スぺ単』だけを使って勉強しました。『スぺ単』を3回り勉強し、この1冊を完璧にするのがおすすめです。
『スぺ単』を3回り勉強して、それよりもさらに語彙を増やしたいという場合には、リーディングで使用するテキストに出てくる新出単語やスペイン語版の新聞、ネットニュースなどに出てくる単語を覚えるようにするといいかなと思います。
リーディングの練習
リーディングのおすすめの勉強方法はスペイン語の本を実際に読んでみるということ。
まずは簡単で短めの文章の速読と音読から始め、慣れてきたら1冊本を購入し、読破してみましょう。
スペイン語の本を書店で探すの難しいのですが、Kindleで海外の本を購入することが可能ですので、Kindleを使って1冊本を購入し読んでみるのがおすすめです。
ちなみにおすすめな本は『El Ultimo Verano』です。
また、定期的にスペイン語のニュースを読むのもいい練習になります。例えばスペインのニュースなら『el Pais』、メキシコのニュースなら『CNN Mexico』などがおすすめです。
※おすすめの速読練習方法はこちら
ライティングの練習
Preparacion DELE: Libro + CD - B1 (New Edition 2013)
- 作者:Alzugaray, P,Barrios, M J,Bartolome, P,Quintana, Leonor,Hidalgo, A F,Garcia-Vino, M,Perez, R M
- 発売日: 2013/10/08
- メディア: ペーパーバック
DELEは、しっかりとしたライティングスキルも必要で、良い文章が書けるかどうかが合否を左右します。
基本的にはDELEのテキストを使用して練習すれば良いかなと思いますが、自分が書いた文章を採点してもらえる環境があれば、先生に見てもらったり、スペイン語会話のレッスンで確認してもらったりするのがおすすめ。
Tarea1では、ニュースを聞き、それについての意見をフォーマルな形式で記述する問題で、Tarea2は二つの議題から1つを選び、それについてフォーマルな形で意見を記述します。
論理展開、一貫性、正確さ、表現力などがチェック対象となり、文法的に正しい文章であれば良いというわけではないため、フォーマルな文章を書く練習を重ね、本番に備えましょう。
ライティング用のテキストは、DELEの問題集を使うのがおすすめです。A1からC2まで、レベルごとに出版されていますので、ご自身にあったレベルのものを1冊購入して勉強なさってみてください。
リスニングの練習
DELE のリスニング対策としては、自然な速さのスペイン語に慣れることが大切。
勉強方法は毎日の音読、ディクテーション、シャドーイングの3つです。
音読
まずは文法書としてご紹介した、『ニューエクスプレスプラス スペイン語』のCDを聞きながら、毎日音読するしましょう。
音読をすると、口を動かすため、頭に音が残りやすいですし、CDを聞くことでスペイン語の音やリズムに慣れることができるようになります。
ディクテーション
慣れてきたら聞いた音を文字に起こす「ディクテーション」を行います。
ディクテーションは耳から入った言葉を書き取る練習方法です。聞いたことをメモする感じでしょうか。
聴いた音を一言一句書き取らなければならないので、リスニング力向上のためにもとても効果の有る勉強方法です。
やり方は簡単。音源を準備して、聞いたことを文字に起こす、という方法。
音源は自分のレベルに合ったテキストについているCDを使うのがお勧めです。まずは『ニューエクスプレス プラス スペイン語』で練習し、その後、DELEの問題で練習するのがおすすめ。
少し難しいので、参考書のスペイン語レベルは少し下げて練習すると、ストレス無く練習できます。
ちなみに、仕事ではこの技を一番使います。というのも、外国語で商談をする時には、相手が言ったことをメモしなければならず、聞きながらメモを取るという方法は仕事の基礎となるからです。
外国語の会議の議事録を外国語でとらなくてはならないシチュエーションも多いので、将来スペイン語を使って仕事をしてみたいという場合は是非ディクテーションに力を割いてみてください。
シャドーイング
Preparacion DELE: Libro + audio descargable - A1 (Edicion 2020)
- 作者:Hidalgo, Andrea Fabiana
- 発売日: 2020/03/18
- メディア: ペーパーバック
ディクテーションと同じように役立つ練習方法がシャドーイングという方法。
これは聞いた外国語を口に出すという練習法です。できるだけ時差が起こらないように、聞いたら直ぐに発音します。
ディクテーションよりも個人的には難しいと思っている練習方法。というのも、相手が話す速さで自分の口を動かすのは意外と難しいのです。
聞いている外国語が早くなればなるほど同じタイミングで発音するのが難しくなります。
この練習も少しレベルを落として練習するのがコツ。DELE A1 や A2のリスニング問題を使うのがお勧めです。
会話の練習をする
DELEは読む、書く、聞く、話すの4技能を測定するテストですので、会話の練習も大切。
レベルによって求められる技能が異なりますが、基本的にはスペイン語のネイティブの方と自然い話せるくらいまでスペイン語を練習しておくのがおすすめです。
音読
まずスピーキングの基礎となるのが音読です。
音読は毎日寝る前に欠かさず行うのがおすすめ。口を動かす練習になり、スペイン語のリズムを身につけるのにも最適な方法です。
CDなどを持っている場合は、音源を聞きながら音読を行うのが効果的です。
先に紹介した『ニューエクスプレス プラス スペイン語』の最後のほうの章を何度も読み込むというのがおすすめ。まずはスペイン語のリズムを体に染み込ませることを意識して音読を毎日行ってください。
作文
ライティングの練習とも被るのですが、リズムや口を動かす練習で外国語を発する練習を行うと同時に、作文でアウトプットの練習を行います。
いきなり自分でスペイン語で意見や提案をするのは中々難しいので、まずは紙に書いてみることで、インプットした単語や表現方法をアウトプットすることができます。
独り言
作文などと平行して、独り言を言うのも良い練習方法です。
暇があればひとりでスペイン語をつぶやきます。
新しく覚えた表現や単語などを使って見えたものを説明したり、考えたことを言葉にしたりして、スペイン語で考えて外国語で話すという練習を行います。
私も、出かけた時などに自分の周りで起こっていることを外国語で実況中継したり、家の中で一人でスピーチしたりと、独り言の練習をよく行っていました。
オンラインスペイン語会話
会話練習では、一人で練習した上で実際にスペイン語話者と会話練習することが欠かせません。ネイティブが話す言葉を理解し、即座に返答するという練習を繰り返し行います。
現在はオンライン語学教室などが多く存在していますので、スペイン語会話練習には最適。場数を踏むという意味では少なくとも1ヶ月くらいは練習するのがお勧めです。
オンライン英会話での会話練習中から、1つのテーマについて意見し、相手の意見を聞き、結論まで会話を導いていくことを意識して、会話を進める練習をするのが大切です。
現在はオンライン語学教室などが多く存在していますが、中でもスペイン語を勉強したいと思ったときにはベルリッツやワンズワードオンラインというオンライン教室がおすすめ。
フリー会話だけでなく、文法や読解などのコツ、リスニングの練習など、目的に合ったレッスンをして頂くことができます。
どちらも無料体験レッスンが可能ですので、是非一度無料体験レッスンを試してみてください。
※無料レッスンの申し込みはこちら
※おすすめスペイン語会話はこちら
終わりに
この記事では、スペイン語の4技能を測定するのに最適なDELEに挑戦するときのおすすめ参考書をご紹介しました。
DELEは、レベルごとに難しさが異なりますが、基本的には文法、単語、リスニング、スピーキング、リーディングをしっかりと学んでおくことで、DELEの試験も乗り越えることができます。
この記事でご紹介したテキストを使いながら、是非DELEの勉強を進めてみてください、
※3か国語話すための練習方法はこちら
※スペイン語と英語の比較記事はこちら