スペイン語能力を確かめるためのテストにスペイン語検定試験があります。
スペイン語検定は、6級から1級までのレベルがあります。
この記事では、西検4級の試験勉強の方法とおすすめな問題集をご紹介します。
スペイン語検定4級対策-西検4級おすすめ勉強法や参考書
スペイン語検定4級は、スペイン語の4技能「読む、書く、聞く、話す」を理解し、日常生活での受け答えが可能なスペイン語レベルが求められるテストです。
DELEのレベルではA2レベルがスペイン語検定4級となります。
4級は筆記試験のみのテストで、特に直説法の動詞の活用や文法、接続法をしっかりと覚える対策が必要となります。
スペイン語検定4級の内容
マークシート式
配点 100点(筆記 85点、リスニング 15点)
試験時間 50分(筆記 40分、リスニング 10分)
※問題サンプル閲覧は公式HPから可能です
スペイン語技能検定 | 公益財団法人日本 スペイン 協会 | SOCIEDAD HISPÁNICA DEL JAPÓN
西検4級の出題範囲
スペイン語検定4級の試験は、スペイン語初級レベルの試験で、好きなこと、仕事のことなど、自分の身の回りのことや自分の経験を話したり、そのレベルのスペイン語を理解することができるレベルのスペイン語が求められるテストです。
筆記とリスニングの2つのパートに分かれており、動詞の活用や文法をしっかりと覚えることが大切。
過去完了、未来、未来完了、過去未来、接続法現在、命令、受身の活用や使い方をしっかりと勉強するようにしましょう。
リーディングパートもあるので、短めの文章を読む練習をするのもおすすめです。
西検4級 勉強法
ここからは西検4級合格に向けた勉強方法をご紹介します。
勉強方法は下記の5つです。
・接続法現在形までの活用を覚える
・文法を覚える
・語彙を増やす
・ライティングの練習
・リスニングを練習
・会話の練習する
接続法現在形までの活用を覚える
4級レベルでは、自分が思ったことをよどみなく言えるくらいのスペイン語能力が必要となり、まずはその中でも一番重要な動詞の活用を覚えます。
動詞の活用は、時制としては直接法現在、現在完了、点過去、線過去、未来、接続法現在を覚える必要があります。
接続法過去形はまだ必要ないレベルですが、この2つ以外の活用は、考えることなく人称によって形を変えられるように練習することが大切です。
ar動詞、er動詞、ir動詞の3つの基本的な規則動詞はもちろんのこと、不規則動詞も頻出です。直説法現在、点過去、線過去、未来、現在完了、過去完了、未来完了、接続法現在形と覚える量は中々多いです。
覚え方は、まず規則動詞の活用をしっかりと覚え、続いてよく使用される基本的な不規則動詞の活用を覚えます。
文法を覚える
スペイン語は活用を覚えれば、会話をすることができる言語です。ですので、まずは活用をしっかりと覚えることが大切。
そして活用が身についてきたら、文法を勉強します。
形容詞と名詞の性数一致、疑問文の作り方、アクセント記号のつけ方、発音規則、冠詞、主語の省略、Ser動詞とEstar動詞の違いをしっかりと覚えます。
また、B1レベルでは再帰動詞やlo、la、le、los、les、seなどの目的格代名詞も出てくるので、しっかりと使いこなせることが必要です。
接続法現在形も出てくるため、接続法の使い方はしっかりと勉強します。特に接続法はスペイン語ではよく使用される文法ですので、接続法に関する練習問題をたくさん解くのもおすすめです。
スペイン語の文法を勉強は、まずは『ニューエクスプレスプラス スペイン語』を一通り勉強しましょう。
非常に分かりやすく文法がまとめられており、各単元ごとに会話の本文があるので、文章の中で文法を理解できます。入門書としてはとてもおすすめ。
一通り『ニューエクスプレス プラス スペイン語』を学習したら、中級レベルの文法書で学習し、スペイン語文法をより深く知ることが大切。
おすすめの参考書は『スペイン語文法 ハンドブック』という本。大学の参考書としても使われる良書で、スペイン語の文法の意味を考えながら深く学ぶことができます。
ニューエクスプレスでスペイン語を覚え、こちらのハンドブックでスペイン語を理解し納得する、という方法で文法力をつけていきましょう。
語彙を増やす
動詞の活用と文法を勉強すると同時に語彙を増やしていきます。
文法書に掲載されている新出単語を覚えていくのが一番重要な単語の勉強方法です。
先ほどご紹介した『ニューエクスプレスプラス スペイン語』で出てくる単語をしっかりと覚えます。
ニューエクスプレスの単語を覚えたら、『スぺ単』という単語帳で単語量を増やすのがおすすめ。
私も学生時代に使っていたのですが、このスぺ単をしっかりと勉強すれば、スペイン語での日常会話や少し難しい会話も問題なくできるようになるくらい、必要な単語が網羅されています。
単語量を増やしたいという場合にはぜひスぺ単を試してみてください。
ライティングの練習
4級ではまだ難しいライティングは出ないのですが、レベルが上がっていくと、しっかりとしたライティングスキルも必要となり、良い文章が書けるかどうかが合否を左右することとなります。
そのため、この段階からしっかりとライティングも練習しておくことが大切。基本的にはDELE A2やB1のテキストを使用して練習すれば良いかなと思いますが、自分が書いた文章を採点してもらえる環境があれば、先生に見てもらったり、スペイン語会話のレッスンで確認してもらったりするのがおすすめ。
一方で、スペイン語検定4級では未だ学術的な言い回しや難しい文法を多用する必要は無いので、普段からスペイン語を書いて、スペイン語で文章を書くことに慣れておくということが大切。
例えば、メールやメッセージをスペイン語でやり取りする、TwitterなどのSNSでスペイン語を発信、添削してもらうなど、スペイン語で文章を書くことに慣れるように日々スペン語を使うようにしてみてください。
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- 作者:Alzugaray, P,Barrios, M J,Bartolome, P,Quintana, Leonor,Hidalgo, A F,Garcia-Vino, M,Perez, R M
- 発売日: 2013/10/08
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リスニングの練習
スペイン語検定4級のリスニング対策としては、自然な速さのスペイン語に慣れることが大切。
勉強方法は毎日の音読、ディクテーション、シャドーイングの3つです。
音読
まずは文法書としてご紹介した、『ニューエクスプレスプラス スペイン語』のCDを聞きながら、毎日音読するしましょう。
音読をすると、口を動かすため、頭に音が残りやすいですし、CDを聞くことでスペイン語の音やリズムに慣れることができるようになります。
ディクテーション
慣れてきたら聞いた音を文字に起こす「ディクテーション」を行います。
ディクテーションは耳から入った言葉を書き取る練習方法です。聞いたことをメモする感じでしょうか。
聴いた音を一言一句書き取らなければならないので、リスニング力向上のためにもとても効果の有る勉強方法です。
やり方は簡単。音源を準備して、聞いたことを文字に起こす、という方法。
音源は自分のレベルに合ったテキストについているCDを使うのがお勧めです。まずは『ニューエクスプレス プラス スペイン語』で練習し、その後、DELEのA1やA2の問題で練習するのがおすすめ。
少し難しいので、スペイン語レベルは少し下げて練習すると、ストレス無く練習できます。
ちなみに、仕事ではこの技を一番使います。というのも、外国語で商談をする時には、相手が言ったことをメモしなければならず、聞きながらメモを取るという方法は仕事の基礎となるからです。
外国語の会議の議事録を外国語でとらなくてはならないシチュエーションも多いので、将来スペイン語を使って仕事をしてみたいという場合は是非ディクテーションに力を割いてみてください。
シャドーイング
ディクテーションと同じように役立つ練習方法がシャドーイングという方法。
これは聞いた外国語を口に出すという練習法です。できるだけ時差が起こらないように、聞いたら直ぐに発音します。
ディクテーションよりも個人的には難しいと思っている練習方法。というのも、相手が話す速さで自分の口を動かすのは意外と難しいのです。
聞いている外国語が早くなればなるほど同じタイミングで発音するのが難しくなります。
この練習も少しレベルを落として練習するのがコツ。DELE A1 や A2のリスニング問題を使うのがお勧めです。
Preparacion DELE: Libro + audio descargable - A1 (Edicion 2020)
- 作者:Hidalgo, Andrea Fabiana
- 発売日: 2020/03/18
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会話の練習をする
スペイン語検定は読む、書く、聞く、話すの4技能を測定するテストです。
4級ではまだ面接試験はないのですが、早いうちからスペイン語会話の練習をしておくと、自然とスペイン語を話す能力を身に着けていくことができるので、この機会に練習しておくのがおすすめです。
音読
まずスピーキングの基礎となるのが音読です。
音読は毎日寝る前に欠かさず行うのがおすすめ。口を動かす練習になり、スペイン語のリズムを身につけるのにも最適な方法です。
CDなどを持っている場合は、音源を聞きながら音読を行うのが効果的です。
作文
リズムや口を動かす練習で外国語を発する練習を行うと同時に、作文でアウトプットの練習を行います。
いきなり自分でスペイン語で話すことができるといいのですが、中々難しいので、まずは紙に書いてみることで、インプットした単語や表現方法をアウトプットすることができます。
作文は日記のようなものからメールやSNSなど、何でも良いので自分の文章を書いてみると良いと思います。
独り言
作文などと平行して、独り言を言うのも良い練習方法です。
暇があればひとりでスペイン語をつぶやきます。
新しく覚えた表現や単語などを使って見えたものを説明したり、考えたことを言葉にしたりして、スペイン語で考えて外国語で話すという練習を行います。
私も、出かけた時などに自分の周りで起こっていることを外国語で実況中継したり、家の中で一人でスピーチしたりと、独り言の練習をよく行っていました。
独り言はいつでも何処でもできる手軽な練習方法で、頭の中を整理するのにもおすすめな方法なので是非試してみてください
オンラインスペイン語会話
4級レベルの会話練習では、一人で練習した上で実際にスペイン語話者と会話練習することが欠かせません。ネイティブが話す言葉を理解し、即座に返答するという練習を繰り返し行います。
現在はオンライン語学教室などが多く存在していますので、スペイン語会話の練習には最適。場数を踏むという意味では少なくとも1ヶ月くらいは練習するのがお勧めです。
最近ではオンライン教室がリーズナブルな価格で質の高いオンラインレッスンを用意しており、オンライン教室を利用することで、スペイン語をしっかりと練習できます。
中でもスペイン語を勉強したいと思ったときにはベルリッツやワンズワードオンラインというオンライン教室がおすすめ。
フリー会話だけでなく、文法や読解などのコツ、リスニングの練習など、目的に合ったレッスンをして頂くことができます。
どちらも無料体験レッスンが可能ですので、是非一度無料体験レッスンを試してみてください。
※無料レッスンの申し込みはこちら
※おすすめオンラインスペイン語はこちら
西検4級おすすめ問題集
文法や単語、リスニングなどの練習をしながら、実戦形式の問題集に取り掛かります。
おすすめ問題集は『スペイン語検定対策 4級問題集』です。
過去問でスペイン語検定の雰囲気がわかり、CDもついているので、リスニング対策もできるのが嬉しいところ。
一通り文法や単語を勉強したら、こちらの問題集を3回り解いてみてください。問題集にわからない単語や文法が出てきた場合はその都度覚えるようにすると良いかなと思います。
※スペイン語のおすすめ教材解説はこちら
終わりに
この記事では、スペイン語の4技能を測定するのに最適な試験スペイン語検定4級に挑戦するときの勉強方法をご紹介しました。
西検4級は、スペイン語初級レベルの試験で、好きなこと、仕事のことなど、自分の身の回りのことや自分の経験を話したり、そのレベルのスペイン語を理解することができるレベルのスペイン語が求められるテストです。
対策は、直接法現在、現在完了、点過去、線過去、未来、接続法現在を覚えた上で、基礎文法を覚える、語彙を増やす、リスニングと音読の練習をする、会話練習をする、という5つの練習をするのがおすすめ。
スペイン語検定4級はスペイン語の基礎力をつけるのにとてもおすすめな試験ですので、是非合格に向けて勉強してみてください。
※3か国語話すための練習方法はこちら
※スペイン語と英語の比較記事はこちら