スペイン語の目的語には、直接目的語と間接目的語があります。
この記事ではスペイン語の「目的語」をご紹介します。
- スペイン語 目的語の意味, 用法, 語順, 例文-直接目的語, 間接目的語, 目的格人称代名詞
- スペイン語の直接目的語
- スペイン語の間接目的語
- 直接目的語+間接目的語
- スペイン語のおすすめ参考書
- オンラインスペイン語の活用でトリリンガルに
- 終わりに
スペイン語 目的語の意味, 用法, 語順, 例文-直接目的語, 間接目的語, 目的格人称代名詞
スペイン語には「直接目的語」、「間接目的語」の2つの目的語があります。
目的語というのは、日本語の「〇〇を」、「〇〇に」にあたる言葉です。
直接目的語が「〇〇を」、間接目的語が「〇〇に」を表します。
また、目的語を代名詞で表す「目的格人称代名詞」を用いることで、会話でより自然なスペイン語を話すことが可能となります。
スペイン語の直接目的語
直接目的語というのは、日本語の「〇〇を」に当たるものです。
スペイン語では、「直接目的格人称代名詞」という形があり、この形を用いて「〇〇を」を表現していきます。
直接目的語は、基本的に動詞の後ろに置かれます。次の例文の太字部分が直接目的語です。
・Yo espero el autobús.(バスを待っています)
・Papá toma las pastillas.(父は薬を飲みます)
直接目的格人称代名詞
基本的に動詞の後ろに置く直接目的語ですが、直接目的格人称代名詞という形になると、活用した動詞の直前に置かれます。
直接目的格人称代名詞というのは、「バスを」を「それを」、「兄を」を「彼を」というような形で置き換える形のことを指します。
直接目的格人称代名詞は下記の通りです。
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単数
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複数
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1人称
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me:私を
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nos:私たちを
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2人称
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te: 君を
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os:君たちを
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3人称
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lo:彼・あなた・それを
la:彼女・それを
lo:それを(中性系)
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los:彼ら・あなたがた・それらを
las:彼女ら・あなたがた・それらを
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3人称の場合、代名詞が指し示す物の性と数に気を付ける必要があります。
上の例では、el autobús が男性名詞の単数なので人称代名詞の形は lo 。
一方で、las pastillas の場合は女性名詞の複数なので人称代名詞は las となります。
中性のlo
中性形 lo (それを)を用いると、話の内容や出来事など、名詞では表現できないものを指すことができます。
・¿Viene Karina mañana? — No lo sé.(カリナは明日来るの?―知らない.)
この例文の lo は、「カリナが明日来るかどうか」という話の内容を指します。
このように、特定のものではない時には「lo」を使って表します。
特定の人を指す場合
「だれだれを」というように、特定の人が直接目的語になるときには 、人の前にa をつけます。特定の人というのは、「頭の中に顔が浮かぶ人」のことです。
この人を受けて目的格人称代名詞を使う場合には、「a」はつけないというところが注意点です
・¿Aquí esperamos a Ricardo y a Karina? — Sí, los (les) esperamos aquí.
(ここでリカルドとカリナを待ちましょうか.―はい、ここで待ちましょう.)
・El sabado, llamo a mi amigo. — Lo llamamos hoy.
(土曜日に友達に電話をするよ.―今日電話しましょう。
尚、接目的語が不特定の人間の場合には a はつけないので注意が必要です。
・Buscamos una secretaria. (私たちは秘書を募集しています.)
他動詞と自動詞
ここまで、直接目的語についてご紹介してきました。
スペイン語には他動詞を自動詞があり、他動詞であれば直接目的語を従えることができますが、自動詞が直接目的語を従えることができません。
この違いは日本語に訳した時に自然な訳となる場合は基本的に直接目的語を使えるので、日本語の感覚で使うのがおすすめ。
例えば、「パンを食べる」は「Como pan.」、「Lo como.」となる感じです。
ただ、迷った場合は辞書を引くようにしましょう。
スペイン語の間接目的語
間接目的語は、日本語の「〇〇に(対して)」に相当する言葉。人称代名詞(間接目的格)は、3人称だけが直接目的語と違う形となります。
間接目的格人称代名詞
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単数
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複数
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1人称
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me:私に
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nos:私たちに
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2人称
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te:君に
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os:君たちに
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3人称
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le:彼・彼女・あなた・それに
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les:彼ら・彼女ら・あなたがた・それらに
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直接目的格人称代名詞の場合は、男性形、女性形がありましたが、間接目的格の人称代名詞の場合は、3人称は男性・女性ともに同じ形 le, les です。
・Cuando le escribo, me contesta en seguida.
(私が彼女に手紙を書くと、すぐに私に返事をくれる)
・Ricardo siempre me habla en español.
(リカルドはいつも私にスペイン語で話しかける)
直接目的語+間接目的語
スペイン語では、直接目的語と間接目的語が1つの文で使われることが多いです。
その場合、
動詞+直接目的語+a 間接目的語
「○○を××に…する」
の順に並ぶことが多いです。
直接目的語+間接目的語
・Todos los meses Veronica escribe cartas a sus padres.
(ベロニカは毎月手紙を両親に書く.)
直接目的格人称代名詞+間接目的語
・Todos los meses Veronica escribe cartas a sus padres.
→Todos los meses Luisa las escribe a sus padres.(それを両親に)
直接目的語+間接目的格人称代名詞
・Todos los meses Luisa escribe cartas a sus padres.
→Todos los meses Luisa les escribe cartas.(彼らに手紙を)
間接目的格と直接目的格人称代名詞
2つの目的語を代名詞にする場合、両方とも動詞の前に置きます。そして、このとき語順は必ず 間接目的格 + 直接目的格 + 動詞 です。
・Te preparo la comida. → Te la preparo. (2人称間接目的格+3人称直接目的格)
3人称間接目的格+3人称直接目的格
三人称の目的格人称代名詞をくっつける場合は、lelo、lelaなどのがselo、selaという形に変化します。
Karina manda un paquete a su hermano. → Karina se lo manda. (3人称間接目的格+3人称直接目的格)
スペイン語のおすすめ参考書
ここまでスペイン語の目的語をご紹介しました。
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終わりに
この記事では、スペイン語の直接目的語と間接目的語、そしてそれぞれの目的格人称代名詞をご紹介しました。
〇〇を(直接目的語)、〇〇に(関節目的語)は、日本語と非常に似ており、ほぼ日本語の感覚で使うことができます。
最初は具体的な目的語を使うことが多いですが、慣れてきたら是非目的格人称代名詞を使ってみてください。
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