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スペイン語 現在完了をわかりやすく解説-haberと過去分詞の直説法現在完了形

スペイン語では動詞を変化させることで主語や時制を表現します。

この記事ではスペイン語の動詞の活用の基本となる「直説法現在完了形」をご紹介します。

 

 

スペイン語 直説法現在完了をわかりやすく解説-haberと過去分詞を使う現在完了形

スペイン語は動詞を変化させることで、主語や時制を判断していく言語です。

スペイン語にも英語と同じく現在完了形があります。スペイン語の場合は、haberという単語に過去分詞をつなげることで現在完了形を表すことが可能です。

スペイン語の人称代名詞は「私」、「君」、「彼・彼女・あなた」、「私たち」、「君たち」、「彼ら・彼女ら・あなたたち」という6つのグループがあり、それぞれの人称代名詞によってhaber動詞を活用させるのが特徴的です。

現在完了形の使い方は地域によってばらつきがあり、主にスペインで使用される現在完了形とラテンアメリカで使用される現在完了形という2つのグループに分けることができます。

現在完了形の使い方がそれぞれで異なるのでその違いも踏まえながら学習するのがおすすめです。

 

スペイン語の直説法現在完了形とは

スペイン語の直説法現在完了形は、英語の現在完了形と同じような意味を持つ活用形です。

 

①現在までに経験したこと

¿Has estado alguna vez en Colombia? — No, no he estado nunca allí.

(ベネズエラに行ったことある? - 一度もないよ。)

 

②現在の時点で完了していること

¿Has terminado ya la tarea? — No, todavía no he terminado.

(宿題はもう終わったの? - いや,まだ終わってないよ。)

 

③「今日」「今年」など,現在を含めた期間内のこと

Hoy he ido al dentista.

(今日歯医者に行ってきた。)

Estos años ha habido muchas guerras.

(この数年多くの戦争があった。)
なお、この使い方はスペインのスペイン語に特に顕著な使い方で、ラテンアメリカの国々では、このような場合に点過去を使うことがあります。

 

直説法現在完了形の 動詞の活用

動詞の活用は、haber の直説法現在形と動詞の過去分詞を使って表します。

1人称、2人称、3人称と単数形・複数形で6つの人称代名詞のグループがあり、それぞれの人称代名詞によって動詞が変化していきます。

haberの活用は、下記の通り。

he、has、ha、hemos、habéis、han

この活用にar、er、ir動詞の過去分詞をくっつけます。

-ar動詞 → -ado (hablado, estudiado)
-er動詞 → -ido (comido, leído)
-ir動詞 → -ido (vivido, oído)
 

haberと過去分詞を組み合わせたの活用は次の通りです。

hablar
 
comer
 
vivir
he hablado
has hablado
ha hablado
hemos hablado
habéis hablado
han hablado
 
he comido
has comido
ha comido
hemos comido
habéis comido
han comido
 
he vivido
has vivido
ha vivido
hemos vivido
habéis vivido
han vivido
 
スペイン語の活用では、例外的な変化をする動詞も存在しますが、基本的にはこの3つのどれかの活用を当てはめることができます。
動詞が「ar」、「er」、「ir」のどの語尾で終わっているのかをみて、この3つの活用の語尾を当てはめていく形です。
 

不規則動詞

直説法現在形と同じように、不規則に活用することもあります。不規則活用は-er動詞,-ir動詞の過去分詞です。

①過去分詞が -to で終わるもの:
escribir → escrito,  
romper → roto,
freír → frito, 
abrir → abierto,  
cubrir → cubierto
morir → muerto,  
volver→ vuelto, 
poner → puesto,  
ver → visto

②過去分詞が -cho で終わるもの:
decir → dicho,  
hacer → hecho
 

直説法現在完了形の注意点

英語の様な形で作ることができるスペイン語の直説法現在完了形ですが、気をつけるべき点があります。
それは、haberと過去分詞は必ずくっついており、この間に他の単語を割り込ませることができないという点。
英語の場合、"I have already done it." や "Have you ever been to Spain?" のように副詞が have と過去分詞の間に入ることがあります。
しかしスペイン語ではいつも「haber + 過去分詞」の外側に置きます。
 
¿Has estado alguna vez en España?
(いままでスペインに行ったことある?)
 
¿Has visto a Mauricio? — No, no lo he visto.
(マウリシオに会った? ― いや,会ってないよ。)
 

現在完了進行形は存在しない

スペイン語には「現在完了進行形」は存在しません。

スペイン語で「過去のある時点で始まって,現在まで続いていること」は、現在形の"hace... que..."の構文で表します。

Hace cinco años que estudio español . (= Estudio español desde hace cinco años.)

(私はスペイン語の勉強をして5年になる。(=私は5年前からスペイン語を勉強している。)
英語の場合、この様な表現は現在完了進行形("I have been studying Spanish for five years.")ですが,スペイン語では現在形を用いて表します。
 

スペイン語のおすすめ参考書

ここまでスペイン語の動詞の直説法現在完了形についてご紹介しました。

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終わりに

この記事では、スペイン語の動詞の活用である直説法現在完了形をご紹介しました。

スペイン語は1人称、2人称、3人称、複数、単数という5つの要素で人称代名詞が分かれており、6種類の人称代名詞に合わせて動詞を変化させていきます。

現在完了形の場合はHaberを活用し、そこに動詞の過去分詞をくっつけることで現在完了形を表します。

直説法現在完了形は、

①現在までに経験したこと

②現在の時点で完了していること

③「今日」「今年」など,現在を含めた期間内のこと

を表すことが可能です。とても便利な活用なので、ぜひ練習して使ってみてください。

 

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